教育目標と教育活動
『磨こう心』 ~人間形成~
仲間と過ごすことで磨かれる心
本校は、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県等の広い範囲が通学圏です。地域の異なる友人ができ、そしてその仲間たちは、同じ私立一貫校で学ぶことを決めた仲間たちですので、しぜんと学び合いと切磋琢磨の雰囲気がつくり出されます。
学校行事~6年間に効果的に配置された体験学習~
学校行事(体験学習)の持つ大きな目的の一つは、様々な体験を通して、物事に対する見方や考え方を養い人としての成長につなげていくと同時に学びに向かうモチベーションを刺激することです。本校では、6年間という長い学びの時間を、健康に、建設的に過ごしていくために、各学年の発達段階に合わせて、効果的な体験学習を組み入れています。 本校の体験学習は、ブリティッシュヒルズ英語研修や全員が参加するイギリス研修旅行、希望者による海外フィールドワークなど、広い視野、国際感覚、多様性を理解する力等を培うためのグローバル教育やSDGS教育に係る行事が多いことが特徴です。
『輝く知性』 ~学習指導~
6年間をトータルに導く
上の図は、6年間の指導内容をおおまかにまとめたものです。本校では、生徒の発達段階にあわせて2年ごとに指導方針を発展させ、6年間をトータルに導く構造になっています。 この図を見て分かる通り、3年生と4年生には連続性があり、切れ目がありません。特に前期課程(1~3年生)において、6年間の学習内容をトータルに学ぶテキストを使用する等の工夫をすることで、3年生の後期(10月)からは高校の課程に入ることができます。そのため、3年生の9月までの学習指導をしっかり行います。 ベースとなる日々の授業や学習に組み込まれた工夫と、6年間の配置された学習行事、そして学びに向かうモチベーションを刺激する体験学習(上記)が有機的につながっており、それが6年間であと伸びする生徒を育てる要因になっています。
ICT機器の活用
本校では、全学年の生徒が個人用のノートPCを所持しています。今般の新型コロナウイルス感染症の蔓延による家庭学習時にも、PCを利用したリモート授業によって授業を実施し、すべての教科で遅れることなく通常授業に戻ることができました。いつでもリモートで授業を配信できるということは、ウイルス感染症の蔓延時だけでなく、たとえば災害による臨時家庭学習の時などにも効果を発揮します。現在では、対面授業における有効なツールとして活用されています。たとえば課題の配信や提出などは、前期課程でも普通に行われており、さらに後期課程になると、各自のノートPCと電子黒板をリンクさせてのプレゼンテーションや、弱点克服のためのスタディサプリ視聴など、いわゆる学びを止めないこと以上の使用に取り組んでいます。
6年間の学習年限を持つ佐野日本大学中等教育学校では、あと伸びする生徒を育てるため、1.特に前期課程(1〜3年生)の指導に工夫があること、2.生徒のモチベーションを刺激するための様々な行事が組まれていること、3.ICT機器を活用しての細やかなフォローがあること等の特徴があります。
『拓こう未来』 ~進路指導~
結果は6年後に出る
佐野日本大学中等教育学校は6年間の完全一貫教育を行いますので、その成果は6年後に出ます。
本校は、日本大学の付属校ですので、日本大学への有利な推薦制度があり、在籍の約半数が日本大学へ進みますが、約半数は国公立大学、難関私立大学等に進学します。したがって本校は、大学の付属校としての側面と、進学校としての側面を併せ持つ学校だといえます。
本校の進路指導は、1年生の時から始まります。職業調べや希望職業調査、適性検査、あるいは進路サポート等を実施し、一人ひとりの生徒の希望や適性、能力を6年間見つめ続けます。そして、その生徒にふさわしい進路を一緒に探すことを主眼に置いています。
現在大学や大学院で、あるいは社会人として、それぞれのフィールドで活躍する卒業生たちも、本校での6年間をジャンピングボードにして、しっかり成果を出しました。そんな卒業生たちに続けと、在校生たちも、「できるをかさね、あと伸びする」を合言葉に、今日も頑張っています。
理系(医歯薬看護系)進路指導の充実
医学部、歯学部をはじめとした医療系学部への進学を希望する生徒への進路指導の一環として、医療系大学学部の訪問や医療関係に従事する卒業生による講演会、医療系大学・難関大学受験対策演習など、さまざまなプログラムを実施しています。さらに、本校生には日本大学の付属校の特典としての付属推薦制度があり、医学部、歯学部、松戸歯学部、生物資源科学部(獣医学科)、薬学部といった医療系学部にも優位に進学することが可能です。