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佐野日本大学中等教育学校

コミュニティ

【校長室だより】

 12月に入り、やっと冬らしくなってきました。校内のイチョウの葉が黄色に色づくのが例年に比べ遅いようにも感じましたが、今ではすっかり落葉しこれからの厳しい冬に備えができたようです。

 さて、本校での大きな行事の一つである3年生の国内研修(12/1~3、奈良・京都)が無事終了しました。そして明日(11月9日)は1年生が東京お台場で行われているエコプロダクツ展にオンラインで参加します。また、12月6日(火)に行われた前期課程(1~3年生)の授業参観・クラス懇談会には、多くの保護者の方々にご来校いただき、誠にありがとうございました。ご家族が来られたということで、生徒たちの表情には、緊張のなかにもどこか晴れやかな雰囲気が見られ、生徒と保護者と学校との一体感が感じられて、とても良い1日になりました。重ねて感謝申し上げます。

 ところで、来年1月14日(土)・15日(日)には、第3回目となる「大学入学共通テスト」が実施されますね。今年の1月13日・14日に行われた第2回大学入学共通テストでは、多くの教科で前年度の平均点を大きく下回り、「センター試験を含めて過去で最も難しい試験となった」という分析がほとんどでした。

 例えば国語では、現代文の評論問題と古文の問題で、それぞれ問題文が二つ出されました。受験生は、1つ目の問題文を読み、要点を捉え、次に2つ目の文章を、1つ目の問題文との共通点や相違点を捉えながら、同様に要点をつかむ。そしてそれらをすべて念頭に置いて設問を解くという、実に複雑な頭の使い方が必要でした。

 国語だけでなく、その他の教科でも、身に付けた知識のうえに、高度な論理的読解力・分析力・思考力が問われる入試になり、前述のような結果となったわけです。

 さて、第3回目はどんな問題が出題されるでしょうか。2日間とも、それぞれ翌日の新聞に前日の教科の問題がすべて掲載されますので、生徒のみなさん、そして保護者の方々にもご覧いただきたいと思います。そしてできれば、それを親子の、前向きな会話の素材にしてほしいと思います。

 また、2025年1月から刷新、実施される予定の大学入学共通テストの試作問題が、大学入試センターより公開されましたね。新学習指導要領に対応した内容で、これまた注目に値する変化がたくさんあります。機会をつくり、ぜひこの試作問題を、自分の目で見ていただきたいと思います。2025年1月から実施ということは、本校では現在の4年生以下の学年が該当します。一言で論理的読解力・思考力・表現力と言いますが、当然ながら一朝一夕に身につくものではありません。心して準備していく必要があると思います。

 学校の教科学習で行われる内容には、当然ながらそのほとんどに「正解」が用意されています。生徒たちは、教師から学ぶ「正解に至るための合理的なスキル」を身に付けていくわけです。しかし、実際に世の中にあること、たとえば仕事にしても子育てにしても、あるいは環境問題や外交問題などのあらゆる要素が入り込んでくる、それこそ複雑怪奇な課題には、いわゆる「正解」はありません。色で例えるなら、真っ白から真っ黒まで、無限のグラデーションがあります。子どもたちは、今取り組んでいる「正解のある学び」を通して、これから取り組まなければならない「正解のない問題」への対処の仕方を身に付けなければなりません。

 大学入学共通テストが、複雑な頭の使い方を要求してくるのは、ある意味必然かもしれませんね。 また、見方を変えれば、「正解のある問題」すらできないようであれば、「正解のない問題」には対処できない、と言えるかもしれません。 (次回12月22日更新予定)