【校長室だより】
学校では今週末から夏休みが始まります。夏休みの最中、全学年を対象に、各日程・各内容にて夏季セミナーが実施されます。勉強はもとより、東北地方への研修旅行や部活動など、生徒各自がそれぞれの活動に主体的に取り組む休みになります。
思い出してみると、ある程度のボリュームのある物事を、一定期間集中的にかつ深く取り組むことのできる休みは夏休みしかありませんでした。そして、夏休みが終わった後に、思いのほか成長を実感することもできました。これは、勉強にしてもスポーツにしても趣味にしても同じことです。
ただここで大切になってくるのが、「主体的に」というキーワードです。
物事はいくら“言われた通り”やっても意味がないことは当然の真理ですが、私たちはえてして“言われた通り”にやろうとします。表面をなぞるだけの、薄い取り組みで満足しようとします。つまり、「言われた通りにはやりましたよ」となってしまうことです。
ところで、「心を込めて」という言葉は、最近ほとんど聞かなくなりましたね。私はこの言葉が大好きです。もちろん良くないことに“心を込め”てはダメですが、結果をあまり意識せず、目前の一事に集中する。過程(プロセス)を大事にする。そうすると結果は自ずとついてくるのだと思います。「主体的に」とは本来、このようなものなのではないでしょうか。
梅雨明けが待たれるところですが、連日猛暑が続いています。体調に留意し、やるべきことに“心を込め”て取り組む夏にしていきましょう。 (次回8月23日更新予定)