【創立60周年記念事業】アイルランド大使講演会
9月11日(水)の5・6時間目に佐野日本大学学園創立60周年記念事業の一環として、駐日アイルランド大使のデミアン・コール氏をお招きし、講演会が開催されました。
デミアン・コール氏は、アイルランド国立大学コーク校で歴史と英語の文学士号を取得し、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院でグローバル外交の修士号を修められました。1995年にアイルランド外務省に入省し、駐ベトナム大使、駐エジプト大使を歴任するなど数々の要職などを務められました。これまでヨーロッパをはじめとする多国間の国際交渉に携わり、特に経済協力や文化交流の分野で大きな功績を挙げられています。
講演に先立ち、舩渡川中等教育学校長より、紹介を兼ねてご挨拶がありました。
講演はアイルランドの文化、スポーツ、食事などをはじめ、アイルランドが日本と同じ島国であることや、人口は515万人、首都ダブリンが最大の都市であることが紹介されました。アイルランドの公用語は英語、アイルランド語であり、障がいを持つ人も活躍できるように手話も公用語として採用されているそうです。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにも積極的であるとのことでした。
アイルランドはかつて農業中心の国でしたが、1973年にEUの前身であるECに加盟してから、急速に経済が発展し、現在ではハイテク産業が主力産業になっており、世界的にも有名な企業がアイルランドを拠点として進出しているそうです。このような経済発展には教育が重要であり、人材育成のため国際社会で活躍できるスキルを育成するためのカリキュラムが組まれています。
講演後には質疑応答が行われ、生徒たちは積極的に質問を投げかけていました。中には英語で質問する生徒もおり、アイルランド国旗の色の意味や、リバーダンスという伝統舞踊の名前の由来、大使としての経験から得た変化、日本で好きな食べ物などについての質問がなされました。
最後に、全員で記念撮影を行い、無事に講演会が終了しました。
ご講演、ありがとうございました。