【教育旅行】「3.11を語り継ぐ旅」2022ツアーレポート(2日目 その3)
語り部プログラムを終えた佐藤美香さんを見送って、「がんばろう!石巻」看板前で記念撮影をしたあと、南浜の「あいりちゃん」の花壇の手入れをしました。
石巻の花壇は「あいりちゃん」のホームグラウンド。本校の花壇にいる「あいりちゃん」のふるさとです。1年前、ここから株分けをしていただきました。
前回の記事でもご紹介しましたが、佐藤愛梨ちゃんの最期の場所で咲いたフランス菊を持ち帰った菅原淳一さんのお宅で、いったんは枯れてしまった花が再び芽を出し、花を咲かせました。これが「あいりちゃん」です。いま、現地に咲く「あいりちゃん」に実際に会うことができました。
佐藤愛梨ちゃんと、フランス菊「あいりちゃん」
菅原さんのレクチャーのもと、雑草を抜くグループと、こぼれ種から生えた「あいりちゃん」を掘り起こすグループに分かれ、作業しました。雑草と間違えて「あいりちゃん」を抜かないように気をつけつつ…。メンバーの皆さんはフランス菊独特の葉っぱの形、覚えたでしょうか。
作業が終わると、みんなで記念撮影。
メンバーの手前に「あいりちゃん」が咲いているのが見えます。
この日は、新たに苗をいただきました。学校に植えたいと思います。
「あいりちゃん」を育てることを通して、いのちのかけがえのなさを感じること。自分が手間暇かけて育てたいのちが無事に、幸せに続いていくことを願う体験を、「3.11を語り継ぐ旅」メンバーができたらいいと感じています。
併せて、震災の記憶を風化させることなく、いのちを守るためにどんな活動をしたらいいのか、考えていきたいと思います。
ツアーから帰って、さっそく南浜から頂いた苗を植栽しました。
本校の「あいりちゃん」花壇の前に「ツアー花壇」を作り、5つの苗をメンバーが植えました。
さて、このあとのツアープログラムは、宮城県七ヶ浜町の災害公営住宅の方々が中心となって作った「お茶っこの会」の皆さんとの交流会です。「3.11を語り継ぐ旅」では昨年度からZoomによる交流を開始し、短いながらも会話をしてきました。その流れの中で、「お茶っこの会」の皆さんは、「あいりちゃん」の苗を送ってくださったり、地元でとれた貝殻を使った手作りストラップを下さったりしました。メンバーも、実際に皆さんにお会いできる日を楽しみにしてきたという経緯があります。
「やっと、会える」…そんな思いを胸に、バスは七ヶ浜町に向かいます。
(この模様は次回の投稿でご紹介いたします)