【教育旅行】「3.11を語り継ぐ旅」新たなプロジェクト始めました
去る11月17日、「アイリンブループロジェクト」代表理事の菅原淳一さんが、はるばる宮城県から本校を訪問してくださいました。
「3.11を語り継ぐ旅」メンバーが出迎え、新しい活動についての打ち合わせを行います。
まず、10月に行われたツアーの振り返りから始めました。宮城県七ヶ浜町松ケ浜地区の「お茶っこの会」の皆さんと交流を行い、楽しいひと時を過ごしたのは先月のことでした。その記憶もまだ新しいうちに、メンバーの感想や、「お茶っこの会」の皆さんのコメントなどが伝えられました。
10月9日 ツアーでの交流の様子
(詳しくは、サイト内検索で「教育旅行」と打ち込み、「ツアーレポート2日目その4」をごらんください)
続いて、菅原さんから提案がありました。
宮城県内の他の災害公営住宅の方々と、新たに交流を始めるべく、フランス菊「あいりちゃん」にメッセージカードを添えて贈ろうという内容でした。
「あいりちゃん」の苗は、本校で育てているものを使います。
東北各地では震災によって、昔からずっとつながってきた地域の人々が、以前とは違う場所に住むようになり、新たに「顔の見える親密な関係」を築く必要が生じているケースがあります。
そこでは、孤立化を防ぎ、安心して笑顔で暮らせるコミュニティづくりが急務となっています。
菅原さんの呼びかけによって、多くの人々が結びつくことを願ってやみません。微力ながら、「3.11を語り継ぐ旅」でもお手伝いをしようと思います。
「あいりちゃん」とは・・・
東日本大震災で犠牲になった佐藤愛梨ちゃんの最期の場所に咲いたフランス菊の花を一輪、菅原さんが持ち帰りました。
間もなく枯れてしまったその花は、植木鉢に埋められましたが、だいぶ時がたってから再び芽を出し、花を咲かせます。この花を「あいりちゃん」と名付け、いのちの大切さを訴えていこうと設立されたのが「アイリンブループロジェクト」です。
私たち「3.11を語り継ぐ旅」では、株分けしてもらった「あいりちゃん」をメンバーが育てています。
今年の5月には下の写真のように多くの花が開き、目を楽しませてくれました。
これが「あいりちゃん」の苗です。このような鉢に植えて贈ろうという計画になっています。
育つと、下の写真のような花が咲きます。
この可愛らしい花が、人と人とを結びつけるきっかけとなってくれることを願っています。
本校育ちの「あいりちゃん」の苗を、仙台にある菅原さんの事務所に送る作業を行いました。
中くらいの大きさの苗を50株選んでポットに移し、発送準備を進めます。
ガムテープでしっかり段ボールを閉じ、梱包作業が完了しました。この苗が災害公営住宅の皆さんのお手元に届きます。「あいりちゃん」を育てることをきっかけに、交流を始めていきたいと思います。
苗の準備が出来たので、あとはメッセージカードを作る作業です。その模様は次回の投稿でお伝えします。