【2年生】読書の記録
2年生ではせっかくの長期休暇、読書をしよう!!ということを推奨しています。Google Classroomで読書の記録を送ってもらっているのですが、ジャンルや傾向もそれぞれで、大変面白いです。本を読んだらどんどん記録を書いてほしいです。お待ちしています!!
そんな中から一人の記録を紹介しますね。おそらく、国語の課題の新潮社の「私の一行大賞」用に読んでくださったのだと思いますが、太宰治の「斜陽」を読んでの記録です。
昔の貴族を題材にしている物語で言葉の表現などが難しかったけれど、日々の生活の中で、本当はもっと感謝しなくてはいけないことや命の大切さが物語の中に記されていて、自分の生活を振り返るきっかけになりました。たった一言でも考えさせられる小説でとても心の勉強になったと思います。
印象に残った部分「人間は、自由に生きる権利を持っていると同様に、いつでも勝手に死ねる権利を持っているのだけれども、しかし、「母」が生きているあいだは、その死の権利は留保されなければならないと僕は考えているんです。」という一文が印象に残りました。この物語は、生、死、革命、愛など、悲しい場面もあれば心にグッとくる場面もたくさんあります。今を深く考えさせられる本でとてもいい本を見つけられたと思いました。
太宰、というと「走れメロス」「人間失格」に終始してしまうことが多いと思いますが、この「斜陽」も名作です。「斜陽族」などという流行語も生み出したのですよね。いい作品を選んでもらえてよかったです。感想ありがとうございました。
みなさんも長期休暇のうちにぜひ読書をしてほしいと思います。そして、その読書体験を誰かと共有できるとさらに世界が広がると思います。