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佐野日本大学中等教育学校

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【理科目線クラブ&2年生】天気予報は平和の証

2年生は気象分野を学習中。

自然科学の中でも古くから関心の高かった領域ですから、レオナルド・ダ・ヴィンチが登場したりします。遠くの山が青いのは

今日は東京大空襲に触れました。

天気予報などの気象情報は、飛行航路を決めるのに必要不可欠な情報です。戦時下では少しでも自分の国を有利にするため、気象情報を隠し、相手国の気象情報の入手しようとします。

新聞にも天気図は掲載されなくなります。その結果、台風による被害が大きくなったりしたそうです。

昭和20年(1945年)3月の東京は、日本海低気圧や南岸低気圧の影響で曇や雨の日が多かったそうです。

9日朝の予報では、日本海にある前線を伴った低気圧が通過し、10日の夜ごろ以降は、しばらくは西高東低の冬型の気圧配置が強まり、やや強い季節風が吹いて晴れると考えていました。

しかし実際は低気圧の通過が早まり、9日夜から西高東低の強い冬型の気圧配置となり、晴れてやや強い北西の季節風が吹きました。

アメリカ軍の天気予報は、このことを予報していたと考えられます。

9日の夜から10日の朝は、冬型の気圧配置が強まることを予想したからこそ、良く晴れて爆撃しやすく、しかも風が強くて大火事になりやすいと考え、東京大空襲を決行したと考えられるからです。

「天気予報が見られるのは、平和の証なんだよ。」と、かつて先生に言われたことを思い出します。