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佐野日本大学中等教育学校

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【和太鼓部】天高く馬肥ゆる秋…決戦は近し

ついこないだまで熱中症対策に追われていたような気がしますが、グランドのイチョウはすっかり色づいて秋の装いです。

「天高く馬肥ゆる秋」という言葉は、過ごしやすい秋の季節をうまく表現した言葉として、時候の挨拶などにもよく使われますね。しかし、この言葉はもともと、中国の唐の詩人である杜審言の詩の中に出てくる、前漢の趙将軍が言った「秋高くして塞馬肥ゆ」から生まれたそうです。“塞馬”とは中国の万里の長城の北側に勢力を持っていた騎馬民族の匈奴の馬のことだそうです。あの長大な万里の長城を築いた理由の一つが匈奴対策であったほど、中国の歴代王朝にとって匈奴は脅威でした。その匈奴の馬が夏草を食べて肥えて充実する秋、「油断せず戦いに備えよ!!」という意味だったそうですね。我々も30日(日)に決戦の時を迎えます。わが和太鼓部室からは力強い太鼓の音と「さ~~~~!!」という掛け声が響きます。

今日も後輩への指導に熱が入ります。教えるという行為は相手のためでもありますが、実は教える側にも大きな成長をもたらします。まず、教えるということで、間違ったことを教えられないという責任感と教えるにふさわしい技術を持とうと思うようになります。次に、後輩から質問されたことで、「あ、確かに…それってどうなんだろう…?」と、何となく感覚でやっていたことを理論的に考えるようになります。そして、自分ができることと、他人に教えることは違い、うまく伝えることの難しさ、相手に対して適度な緊張感とやる気を引き出すことの難しさを経験し、人を成長させる術を学びます。

そして、それは5年生だけでなく、それぞれの後輩に向き合います。そして、1年生も半年後にはそうした役目を負うことになります。だからこそ、半年後に後輩の前でお手本となるために、今の時期にどれだけ練習しているかが大切です。

天高く馬肥ゆる秋…。全国大会への切符をかけ、決戦となる全関東・日本太鼓ジュニアコンクールに向けて、全力を尽くします!!