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佐野日本大学中等教育学校

コミュニティ

【校長室だより】

 本校では、本日から後期に入りました。生徒のみなさんは、前期の間本当によく頑張りましたね。

 さて、まずこれからの大きな行事についてご紹介します。10月14日(金)・15日(土)には佐野市中体連があります。3年生が引退し、2年生以下の新人戦になります。そして16日(日)~2日(日)が5年生のオーストラリア海外研修、11月24日(木)・25日(金)には4年生の国内研修(日光自然観察と世界遺産)、12月1日(木)~3日(土)には3年生の国内研修(奈良・京都方面)がそれぞれ予定されています。各学年の生徒たちが、無事に、そしてそれぞれの目的を達成し、一回り大きくなって帰ってくることを願っています。

 10月も半ばになりましたが、これからの時期は天候も安定することが多くなり、一つのことに集中して取り組むには最適な時期になります。「読書の秋、勉学の秋、芸術の秋」などと言われるのも、一年の中で、何かに集中し、大きな成果を出すことができる好機だと、昔の人も実感していたのかもしれません。

 特に6年生は、日本大学基礎学力到達度テストも終わり、それぞれの進路に向けて、“何もかも忘れて取り組む時期”に入りました。本校での6年間も、あと4か月足らずですが、卒業式に悔いのない熱い涙を流せるよう、これからの日々を充実させてください。自分の6年間に悔いが残ると、熱い涙は流れません。

 「Fruit of Monotony」という言葉があります。日本語では「単調さの結実」と訳します。私はこの言葉を受験時代に英語を担当していただいた恩師から教わりました。今でも忘れずに覚えている、とてもいい言葉だと思います。

日々繰り返す単調なルーティンが、薄い紙を一枚一枚重ねていくように、気づけば十分な厚みを持ったものになっていく。何かを促成的に、付け焼刃的にこなすのでなく、十分な時間をかけて真摯に取り組むことでしか到達できない成果であり、境地です。

 6年生のみなさんは、人生の一時期、たとえば「受験」という限られた期間、余計なことはあまり考えず、真剣に集中してもいいのではないか。いや、するべきではないかと思います。そして1~5年生のみなさんには、そんな6年生の姿をしっかり見ておいてほしいと思います。

 実りの秋を迎えますが、本校における本当の収穫の時期は、最終的に進路が決定する来年3月になります。各学年のみなさんが、それぞれの実りの秋を迎えることを、そしてFruit of Monotonyを手に入れることを祈っています。  (次回10月26日更新予定)