【校長室だより】
皆さん、新年あけましておめでとうございます。新しい年、2023年、令和5年を迎えました。今日から学校は始まりました。生徒の皆さんが、休み中、大きな事故、怪我もなく、本日いっしょに全校集会を迎えることができてうれしく思いました。今年のお正月は天候に恵まれ、神々しく昇る初日の出を拝むことができました。また、私の住む佐野市内からは、南西に富士山、西に浅間山、北に日光男体山、東に筑波山を望むことができます。私は、この一年が素晴らしい年になるようにと思いを新たにした次第です。
さて、今週末にはいよいよ大学入学共通テストが実施されますね。本日11時から6年生の「出陣式」も行いました。佐野市内の高校は、足利市内にある足利大学が試験会場になります。12月8日版の校長室だよりでも書きましたが、新聞やネット等に問題が掲載されますので、1~5年生の生徒のみなさんも、そしてできれば保護者のみなさまも目を通してみるとよいと思います。
さて2023年の年頭に当たり、私からは「目標」についてお話したいと思います。「目標」と聞くと多くの人が、「達成しなくてもよいもの」と感じてしまうのではないでしょうか。実はその原因のほとんどは、目標と現在の状況との「距離」にあると言われています。つまり、目標が遠すぎたり高すぎたりして、現実感が湧かないのですね。これはみなさんが過去に達成できなかった目標を思い出してみても言えることだと思います。「別に達成できなくてもいいや」と。私も同じです。
ではどうすれば「達成しなくてもよい目標」から「実現に向けてやる気の出る目標」に変えることができるのでしょうか。そう、みなさんが思っている通り、「できることからやる」ことです。「千里の道も一歩から」です。何かの本で、あるプロ野球選手のピッチャーが、コンディションがよくない時に、「試合でチームが勝つこと」ではなく「ピッチングの時の軸足にしっかり重心を乗せることだけを意識した」というエピソードを読んだことがあります。結果として試合には勝ったそうですが、目標をできることに切り替えたこと、つまり現在の自分に実行可能な行動への集中が功を奏したわけですね。
2023年はどんな年になるでしょうか。そしてみなさんはどんな年にしたいですか。私たちは、未来を思い描くことや過去を思い出すことはできますが、実際にかかわれるのは「現在(いま)」だけです。幸福な未来をイメージしながら、でも現在(いま)の行動に集中する。そんな一日一日を送ってください。私もそうしたいと思います。
このホームページをご覧になっている方が、真に充実した日々を送られることを願って、2023年令和5年最初の校長室だよりといたします。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。(次回1月24日更新予定)