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佐野日本大学中等教育学校

コミュニティ

【校長室だより】

秋分の日

 

 今日は「彼岸の入り」ですね。そして23日は彼岸の中日(ちゅうにち)で「秋分の日」になります。この日は先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日です。「彼岸」というのは春分および秋分の日をはさむそれぞれの前後7日間を言います。初日が「入り」、最終日が「明け」と言って、「彼岸」には昔からお墓参りをしたり、お団子やおはぎを作って仏前に供える習慣があり、今も続いている日本の年中行事の一つです。

 「秋分の日」は太陽が真東から出て真西に入る。つまり昼と夜の長さが同じくらいになって、この日以後、夜の時間が長くなっていきます。また、「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、厳しかった残暑もやわらぎ、‟爽やかな秋本番“、‟天高く馬肥ゆる候”、‟灯火親しむべき候“などと言います。ただ、地球温暖化(沸騰化)の影響でしょう。ここ何年も秋らしい秋の季節が感じられなくなってきているように思えてなりません。それでも例年通り、学校周辺の道端、田んぼや畑の畦道には彼岸花(曼殊沙華)が咲き始めています。

 あらゆる面で科学技術が進歩し、便利で豊かな時代にあって、心のふれあいよりモノや目に入ることばかりに関心が向きがちな今の生徒たちには、「秋分の日」を機会に、自分の背後にある祖先とのつながりに目を向けることも大切なことと感じます。墓参に行き、墓を洗い、花を飾り、線香をたき合掌すれば、何かを感じるに違いないと思います。(2025.9.20)