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佐野日本大学中等教育学校

コミュニティ

校長室だより(2022年8月9日更新)

 暑い日が続いていますが、生徒のみなさん、保護者のみなさま、そして本校ホームページをご覧のみなさまは、元気に過ごしていらっしゃいますでしょうか。

 さて、夏休みに入って約半分が過ぎましたが、本校では、全学年の三者面談や5、6年生の校内セミナー等、夏休み中の行事も無事に進んでいます。また、夏休み中ではありますが、どの学年の生徒も、図書館や教室、あるいは職員室内の自習コーナーで自学自習に取り組む生徒たちの姿が見られます。

 本校の生徒は、1年生(中学1年生相当)から6年生(高校3年生相当)までいますので、その学習内容は多彩ではありますが、小学校課程(初等教育)で学びへの興味と基礎を身につけた子供たちが、実際に地力をつけていくのは中学・高校課程(中等教育)だということを、間近に見ることができます。職員室に質問に来る生徒たちの様子を見ていると、そのことを強く感じます。

 そして何よりも、もう戻ってくることのないこの大切な6年間を、しっかり充実させてあげなければと、強い使命感と責任感を感じる日々です。

さて、マスコミ報道を見ていると、今現在も、様々な問題が地球のどこかで起き、それが他の何かに影響を与え、何らかの解決を見、そして終息していきます(もちろんまだ解決されてない問題もやまほどありますが)。何の問題もない時代も、国も、社会もありません。もしかしたら、私たち人類が潜在的に持っている何かが、「何の問題もない」ということをさせないのかもしれません。

 翻って、私たち個々人の人生も、すべてが順風満帆ということはありません。人生は喜びと試練の繰り返しです。そして、私たちにできることは、ごくごくシンプルに言えば「準備」と「対応」だけです。

 たとえば、本校で学ぶ子どもたちにはそれぞれ目標があります。生徒各自が目標達成のために「準備」をしています。近々で言えば、夏休みあけには前期期末試験(全学年)、第2回学力推移調査(1~3年生)、そして日本大学基礎学力到達度テスト(6年生)が待っています。生徒たちはその「準備」をしているわけです。そしてそれが終わったら結果をみて振り返りをし、「対応」策を考え、そしてまた「準備」が始まります。

 「準備と対応」。この繰り返しの中に、成長も、そして生きる喜びも含まれていると、私は思います。

 これから、お盆に入ります。8月という月は、亡くなった人を思い、命の循環、生きる意味、過去と未来、…。様々なことを考える時期です。そして日々の「準備と対応」をしっかりと行い、晴れやかな顔で全校集会(8月24日)を迎えてください。