【3.11教育旅行】2023ツアー 第4日目(その1)
8月13日、2023ツアーの最終日がやってきました。朝食を終え、いつものようにキャプテンチームが「ごちそうさまでした」のかけ声を行い、「今日の予定」を伝達していきます。
そのあと、「ここまでの行程の振り返りタイム」を設け、ワークシートを配って各自で考えたり、ディスカッションしたりと、メンバーどうしで過ごす時間がしばらく流れました。
今回のツアーのテーマは「語る」。
東北で見たり聞いたりしたことや、自分が感じたことを、ことばにして発信する活動です。
メンバーは語り合いながら、自分の「思い」を確かめていきます。
するとしばらくして、旅館の大広間の襖がガラッと開いたと思うと、「おはようございまーす!!」と元気な声が飛び込んできました。
きのう親密に交流してくださった、松ケ浜「お茶っこの会」の方々が、お盆の入りにもかかわらず、
私たちを見送りに来てくださったのでした。
メンバーからは「おおおーーっっ!!」と歓声が上がります。
まさか、今朝も会いに来てくれるなんて・・・。
石木田さんの軽快なトークで始まった「お茶っこの会」のステージは、リーダーの舘山さんや、
「アイリンブループロジェクト」代表の菅原さんのお話しへと続いていきます。
朝から楽しいお話しばかりで、客席のメンバーからは、笑いがドッと起こります。
また、メンバーの心に勇気を与えてくれるようなお話しもありました。
そのあと、各テーブルに分かれて交流しました。
すぐに打ち解けて仲良く話す様子は、本当に何年も前から知り合いだったように見えました。
語り合う二人を、離れたところから優しいまなざしで見つめるメンバーたち。
そして、「お茶っこの会」の方々へのメンバーの優しいまなざしが、
会場のいたるところで見られたのでした。
「お茶っこの会」の方を囲むように、メンバーは「語り」の輪を作っていきます。
その「輪」のなかで、一人ひとりが「お茶っこの会」の方々に自らの「思い」を語ります。
出発時刻が近づいてきました。
「お茶っこの会」の皆さんは、バス乗り場へと先に移動します。
バスに荷物を積み込み、メンバーはいよいよ松ケ浜を後にします。
このツアーで一年ぶりに「お茶っこの会」の皆さんにお会いできて、本当にうれしかった。
この次お会いするのは一年後。
昨年のツアーと同じように、今回も再会を約しての出発です。
「また来ます」。
「お茶っこの会」の皆さんが、バスに乗ったメンバーに力いっぱい手を振って見送ってくれます。
こうして、2023ツアーでの松ケ浜「お茶っこの会」の皆さんとの交流は幕を閉じました。
しかし、ツアーから帰ったあとも、オンラインでの定期交流が続きます。
関係をあたためながら、互いに「思い」を寄せ合う活動を、永く続けていくつもりです。
メンバーを乗せたバスは、このあと震災遺構「荒浜小学校」と、津波復興祈念資料館「閖上の記憶」に向かいました。そこで今回のツアーでの最後のプログラムを体験します。