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佐野日本大学中等教育学校

校長室だより

【校長室だより】

文化祭(顕桜祭

 6月28日(土)に、中等・高校合同での文化祭(顕桜祭)が開催されました。この日に向けて各クラスは、計画、準備、製作そして練習など毎日遅くまで取り組んでいました。今年度のテーマは「一片の悔い無し 覚悟はいいか」でした。まず、前日には開会式が行なわれ、その後、応援団、チアリーディング部、吹奏楽部合同によるアトラクションと和太鼓部による演奏が披露されました。当日は、保護者の他、地域の小学生、中学生、高校生、一般の方々、そして本校卒業生も多数来校してくれました。まず午前中、前期課程生(1~3年生)はプラザ40で合唱発表会を行いました。クラスごとに発表しましたが、呼吸を合わせ皆で心を一つに、そして一生懸命に歌う姿には感動しました。最後は全員で「故郷」を歌いました。昔から歌い継がれている有名な曲ですが、素晴らしかったです。後期課程生(4~6年生)はクラスごとにそれぞれ工夫した出し物を行っていました。大勢の来場者があり盛況でした。また、部活動では、開会式後のアトラクションとして和太鼓部と吹奏楽部が、サイエンスホールでは管弦楽部がミニコンサートなどそれぞれ演奏を披露し、サッカー部は来校した小学生と一緒にボールを使ったゲームなども行いました。生徒一人一人が自分の役割を果たし、文化祭を大いに盛り上げていてとても嬉しく思いました。

 ところで、昨年春に立ち上げた「鉄道を語る会」も文化祭に参加しました。この会は、鉄道好きな生徒が集まって、月1回程度、放課後に校長室で1時間ほど鉄道に関する最新の情報交換や写真をはじめ鉄道に関する資料を持ち寄り、皆で語り合います。メンバーは2年生1人、4年生1人、高校から2年生1人と3年生1人、そして私も加わり総勢5人です。未公認団体ですが、メンバーを増やし、正式な部に昇格したいと思っています。

 昨年は2号棟2階の渡り廊下が展示場所でしたが、今年は教室会場が提供されました。今回は、各々が撮影した写真、イラストをはじめ、鉄道グッズ(発車ベル、ヘッドマーク、国鉄オレンジカード、駅掲示の時刻表など)を展示しました。私も、「鉄道ジャーナル」「鉄道フアン」「鉄道ピクトリアル」などの雑誌と高校時代に撮影した国鉄車両のアルバムなどを出品しました。そしてメインはジオラマです。メンバーがNゲージの模型を持ち寄り、佐日生が利用する佐野駅を再現し、JR両毛線と東武佐野線の車両を走らせました。過去に走っていた車両や貨物車なども走らせ、佐野駅前ロータリーには、本校のシャトルバスやスクールバスなど関東バスが本物そっくりに作られ、しかもロータリーをぐるぐると回っていました。どれも生徒が作成したものですが、限られた人数と準備期間の中で、よくここまで製作することができたと驚きでした。生徒達は来場者から展示品やジオラマなど様々な質問を受けていましたが、実に丁寧にわかり易く説明していました。一般の来場者の方々からは、お褒めの言葉をたくさん頂戴しました。そして何より来場した小学生が飽きずに線路を走る模型に見入っていたことが印象に残っております。とにかく、たくさんの方々に来ていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

 生徒達にとって、日々の授業では得られない学びがあったと思います。試行錯誤を重ねながら、ひとつのものを作り上げていくことの楽しさ、仲間と協力することの大切さ、当日の来場者とのコミュニケーションなど、様々なことを体験したことと思います。このような真剣な姿勢で取り組んだことは必ず生徒の皆さんの成長に繋がっていくことでしょうし、学校生活のよき思い出になると確信しています。

 「鉄道を語る会」の生徒諸君、本当にご苦労様でした。(2025.7.5)

 

【校長室だより】

2025 芦畦(あしぐろ)獅子舞

 

 6月15日(日)は、私が生まれ育った佐野市並木町花岡町内で、「五穀豊穣、無病息災、厄除」を願って舞う、伝統の「芦畦獅子舞」の例祭が行われました。2年前の「校長室だより」では、10年に1度行われる「例大祭」の様子なども記しましたが、毎年行われる例祭はこれまでの慣例を改めて、今年は1か月前倒しで実施されました。理由は、7月下旬の厳しい猛暑の中で、踊ったり、笛を吹いたりする人たちの健康、安全を考えてのことでした。実施時期を変更するのは長い歴史の中でもちろん初めてです。

当日の朝は雨模様でした。午前8時、佐野市長や教育長など来賓の方々を招いての開会のセレモニーが始まった頃には小雨となり、出発場所の薬師堂(花岡町公民館)前で奉納の舞いを披露する頃にはすっかり雨も上がり、夕方4時過ぎまで町内約70ある家々を一つ一つ回り、太刀や幣束などを持って三頭の獅子が舞うことができました。

私が子どもの頃の「芦畦獅子舞」の日は、家では朝から赤飯を炊き、炭酸饅頭を作り、ご馳走を用意して、親戚や知人を招いてもてなすのが常でした。そして最後は必ず母が打ったうどんを客人に振舞いました。私自身も、とにかく大勢の客が来るのと、特にいとこ達と会えるのが嬉しくてワクワクして過ごした記憶があります。おそらくどこの家でも同じように客人をもてなし、賑やかにお祭りを楽しんでいたと思います。それだけ、この「芦畦獅子舞」は花岡に住む人たちにとっては特別で大切なものでした。しかし、今では昔のような賑やかさはなくなり、少し寂しい感じはしますが、それでも、この獅子舞の太鼓や笛の音が聞こえてくると、昔を思い出し懐かしい気持ちになり、舞いを見れば今も昔も変わらず清々しい気持ちにしてくれます。

長い歴史を持つ「芦畦獅子舞」も、少子化の影響で、踊り手が少なくなっているという課題はありますが、これからも花岡町の人たちが力を合わせてしっかりと守り受け継いでいくものと思っています。

今週は猛暑が続いています。18日にはここ佐野市でも今年初めての猛暑日を記録しました。今日から市内の各会場で中体連の各競技が行われます。選手諸君はとにかく熱中症には十分気をつけて、日頃の練習の成果を存分に発揮してほしいと思います。(2025.6.19)

 

▲01 薬師堂での奉納の舞い       ▲02 我が家にやって来る一行

▲03先 頭はいつも笛です        ▲04太刀を持って切り祓いの舞い

【校長室だより】

梅雨入りしました

▲収穫した梅

 

 

ここ北関東でも6月10日に梅雨入りしました。ついこの前、「麦秋」の季節だと思っていたら、あっという間に麦は刈り取られ、その後田んぼは耕され、そして水が張られて今はあちらこちらで田植えをする光景を目にします。いつもの風景ですが、広がる水田を見るのはなかなかいいものです。併せて、カエルの鳴き声も徐々に大きくなっているようにも感じます。
ところで、先週末、実家(車で10分ほどで、私が管理している)にあるウメの木から「梅」を収穫しました。昨年に比べ実は大きく、すべて取り切れませんでしたが、約20キロ取れました。今回は春にな

る前に、かなり剪定し、根元付近をきれいに手入れし、肥料を与えたのが良かったのかなと思ってます。これから、家族が「梅干し」や「梅酒」「梅ジャム」等々を作るようです。楽しみです。そして、今週末は春に植えたジャガイモ(男爵イモ、メイクイン、キタアカリの三種類)を収穫する予定です。野菜作りは上手く育つと喜びを感じます。失敗するとガッカリと反省ということになります。とにかく奥が深く面白いものです。
さて、今年度も本校が大切にしている「体験学習」がスタートします。まず、最初は2年生が明日から新潟県の上越市を訪れ「農村、漁村体験」を行ってきます。農村班と漁村班の二グループに分かれ、農村・漁村の民家でホームステイをさせて頂きます。また、農村班は里山が広がる地域の田んぼで田植え体験をはじめ農村生活体験をします。漁村班は、魚さばきや浜汁造りなどを体験し、柏崎漁港で魚釣り体験や漁船に乗船したりもします。生徒は本当に楽しみにしているようで、先日の結団式でも笑顔と元気が溢れていました。事前の準備や下調べもしっかり行っていたようです。
とにかく校外活動は生徒の安全が最優先です。事故や怪我には十分気をつけて、初めて見る風景を目にしたり、いろいろな人たちと出会ったり、様々なことを学んで、物事に対する見方や考え方を是非広げてほしいと思います。心に残るたくさんの体験をしてきてください。

(2025年6月10日)