【校長室だより】
学校では3月11日(土)に新入生オリエンテーションがありました。また3月17日(金)に修了式、4月5日(水)に入学式、そして4月6日(木)が始業式の予定です。年度末から新年度に向けての、まさに別れと出会いの季節ですね。
さて、生徒の皆さんは野外活動は好きですか? 実は、休日の私の楽しみは畑仕事です。先月までは樹木の伐採や剪定、今は主に土作りをしていますが、これからの時期は様々な野菜の種の植え付けをする予定です。一日畑仕事をすると、体は疲れますが、夕方には充実感で心が満たされ、何とも清々しい気持ちになります。このように外で自然を相手に作業していると、いろいろ大切なことに気づかされることがあります。
畑仕事にも入門書があり、私も何冊か本を読み、参考にしましたが、自然は思ったようにはいきません。説明書通りにしても実がならなかったり枯れてしまったりします。そこで、別の本などで知った知識を試します。水やりの量やタイミングであったり、日当たりであったり、あるいは肥料の多寡であったりします。またあわせて作物の様子を見て、自分で考えたことを試してみます。知識を工夫して使うわけですね。
このようにして試行錯誤しますが、これはそのまま「生きること」につながっているようにも感じます。試行錯誤とは「経験と知識を学び身に付けること」と「身に付けた経験と知識を実際に運用し、応用し、工夫すること」です。一言で言えば「経験と知識と工夫」。3つとも大事で、経験と知識は応用や工夫を求め、工夫は新たな経験と知識になります。
経験と知識を身に付けたいという意欲や学び続けたいという向上心と、学んだ知識を試すなかで、自分なりのアイデアをつくりだす創意工夫の心があれば、何が起こっても大丈夫だと思います。
今日は3月16日。入学式が4月5日ですから、21日後には新しい年度がスタートします。1年間学んだことの確認と定着にはちょうどよい時間です。有限な時間を有効に使い、新しい学年で飛躍してください。 (次回4月5日更新予定)