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佐野日本大学中等教育学校

校長室だより

【校長室だより】

5年生 英国研修旅行(修学旅行)を終えて

 

 5年生は10月17日から26日にかけてA班、B班に分かれイギリス研修旅行(修学旅行)に行ってきました。全員無事に帰国し、学校で解散式を迎えられたことは心から嬉しく思っています。

 今回の研修旅行では、ロンドンの歴史的な街並みや世界的な文化遺産に直接触れることができました。特に大英博物館、ナショナルギャラリーなどでは、写真や画像などではなく本物を間近に見ることができ、大きな感動があったことと思います。また、シェークスピアゆかりの地であり、本校の姉妹校でもあるキングエドワード6世校があるストラットフォード=アポン=エイボンでは、ホームステイをしながらイギリス文化の奥深さを感じることができたと思います。さらに、現地の方々の温かさや生活の違いを肌で感じたことは、生徒たちにとって何より貴重な経験になったことでしょう。

 言葉の壁や文化の違いに戸惑う場面もたくさんあったと思います。失敗もたくさんしたことでしょう。それでも積極的に行動し、最後まで笑顔で活き活きと過ごす皆さんの姿には大きな成長を感じました。出発前の結団式では、「何でも見てやろう、聞いてやろう」の精神で、現地に行かなければわからないこと、聞くことができないこと、感じることができないことなどを大いに学んでほしいという話をしました。そして「学んだことの証は自分の中で何かが変わること」ということも話をしました。おそらくほとんどの生徒諸君は研修旅行に行く前と帰国してからでは、意識するしないにかかわらず、何かが変わっているに違いないと思います。そして物事に対する見方や考え方を広げるいい機会になったと確信しています。この8日間の体験は、教室では学べない“生きた学び”として、これからの人生の中で必ず役に立つはずです。

 今回の研修旅行の実施にあたり、ご理解とご支援をくださった保護者の皆様、旅行会社や現地スタッフの皆様に改めて感謝申し上げます。そして何よりも、生徒一人ひとりが責任ある行動をとり、この研修旅行を成功させたことを誇りに思います。

 生徒諸君が今回の研修旅行の体験を今後に生かしていくことを期待しています。(2025.10.31)

 

【校長室だより】

秋分の日

 

 今日は「彼岸の入り」ですね。そして23日は彼岸の中日(ちゅうにち)で「秋分の日」になります。この日は先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日です。「彼岸」というのは春分および秋分の日をはさむそれぞれの前後7日間を言います。初日が「入り」、最終日が「明け」と言って、「彼岸」には昔からお墓参りをしたり、お団子やおはぎを作って仏前に供える習慣があり、今も続いている日本の年中行事の一つです。

 「秋分の日」は太陽が真東から出て真西に入る。つまり昼と夜の長さが同じくらいになって、この日以後、夜の時間が長くなっていきます。また、「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、厳しかった残暑もやわらぎ、‟爽やかな秋本番“、‟天高く馬肥ゆる候”、‟灯火親しむべき候“などと言います。ただ、地球温暖化(沸騰化)の影響でしょう。ここ何年も秋らしい秋の季節が感じられなくなってきているように思えてなりません。それでも例年通り、学校周辺の道端、田んぼや畑の畦道には彼岸花(曼殊沙華)が咲き始めています。

 あらゆる面で科学技術が進歩し、便利で豊かな時代にあって、心のふれあいよりモノや目に入ることばかりに関心が向きがちな今の生徒たちには、「秋分の日」を機会に、自分の背後にある祖先とのつながりに目を向けることも大切なことと感じます。墓参に行き、墓を洗い、花を飾り、線香をたき合掌すれば、何かを感じるに違いないと思います。(2025.9.20)

 

【校長室だより】

防災の日

 9月1日は「防災の日」です。そして8月30日から9月5日は「防災週間」になります。1923年(大正12年)9月1日(土)午前11時58分、突然関東南部を中心として最大震度7の大きな地震が発生しました。これが「関東大震災」です。行方不明の方々を含めて10万人以上の人たちが犠牲になりました。丁度お昼時ということもあって火を使用していたため、いたるところで火災が発生し、被害のほとんどは火災によるものだったそうです。また、戦後の1959年(昭和34年)の「伊勢湾台風」は日本列島を直撃し未曾有の大災害もたらしました。これをきっかけとして1960年に「防災の日」が制定されました。

 近年は、地震や火災、風水害が頻繁に発生し大きな被害を出しています。災害は、いつどこで発生するかわかりません。私たちはそれぞれの災害の特徴を理解し、災害を最小限に食い止める手立てや、災害が発生した時の心構え・避難の方法など<授業中、廊下等にいる時、校庭にいる時、登・下校時、休日の外出時等>それぞれの状況に応じて適切な行動を取ることが、何よりも大切です。自他の安全を確保するためには、災害から身を守る意識や態度を常日頃から身に付けておきたいものです。  (2025.9.1)